ブログ/トピックス
【第4回】
相手は、ボクシングのようなパンチを打ってくるか、ムエタイのような蹴りを放ってくるかもしれず、タックルかもしれない。
格闘技にはルールがあるが、実戦を想定した場合、相手の攻撃に制限を加えることはできない。
エブマスでは、伝統的な詠春拳の攻防を学ぶラットサオシリーズにボクシング、ムエタイ、グラップリングなどを想定して練習する。
ただし、グラップリングにおいても詠春拳の理念をベースとした動きと制敵の原則は貫かれている。
つづく
【第3回】
エブマスの特色
エブマスの特色は、詠春拳を基本にしているが、秘伝性の強い学習法ではなく、速習性と合理的に準備された学習体系を持つことである。
また、いわゆる立ち技だけではなく、寝技や、あらゆるシチュエーションに対応できる現実的な実戦武術としての性格が強い。
この辺が、各国の軍や警察などでも採用されている理由だろう。
伝統武術の場合、多くは同門同士の戦いを前提に技術が作られている。
一方、詠春拳は従来から他の武術に対応することが想定されていた。
ただし、現在では想定すべき武術·格闘技が多岐にわたっているため、詠春拳の相手を他の伝統武術とするだけでは不十分となっている。
つづく
【第2回】
エブマスの歴史
葉門(イップマン)から詠春拳の全伝を受けた弟子は四人いるといわれるが、そのうちの一人Leung ting氏がヨーロッパで積極的に詠春拳を広めた。
Leung ting氏がドイツで指導した時の高弟がドイツ在住のトルコ人エミン·ボツテペ氏だ。
エミン氏は、テコンドー、ムエタイ、空手、ボクシング、レスリング、エスクリマ等多様な武術を学んでいた。
1992年に米国に渡り、FBIなどへの指導も行いA·W·T·O(American Wing Tsun Organization)を創立し、その後、詠春拳をベースとしてこれらの技術を融合させ2001年にエブマ(EBMAS)を創立した。
EBMASとは、Emin Boztepe Martial Art
Systemの頭文字をとったものである。
トルコでは、ポリスアカデミーで指導し、フランス、ドイツ、イタリアなどでも多くの修行人口を抱え、世界40ヶ国で指導を行なっている。
つづく
日本で初紹介
エブマスが日本の誌面で初めて紹介されたのがBudo-RABooks達人シリーズ第十巻です。
2011年8月22日発行 編集責任者 山田英司氏
山田英司氏は自らも中国武術を実践指導する元格闘技通信の編集長で格闘技や武術に対する見方は鋭いものがありますが、エブマスに対して少々誤った解釈と誤解を招く記事も幾つかあります。
そこの所は、最後に解説するとしまして、
皆さんにエブマス詠春拳を理解して頂くためにこの紙面からこのブログを通して数回に分けて書いていきます。
【第一回】
エブマス
詠春拳の発展形
詠春拳の拳理を多局面に応用·発展させる
エブマスは、詠春拳の伝統的な拳理を現代格闘技や護身の場に対応させた実戦拳法である。
ブルース・リーが学んだ詠春拳は、アジアよりも欧米で広まり、独自の発展を遂げていた。
欧米人達は、伝統的な時間のかかる修得法を否定し、様々な格闘技の長所を取り入れ、伝統の詠春拳を現代格闘技にも対応出来る実戦拳法に変化させた。
それが世界40ヶ国に拡がりを見せるエブマスである。
つづく
武術における身体操作
武術の修行をしている方は「力んではいけません」或いは「力に頼るのでなく…」「力を抜きましょう」などと言われた事があると思います。詠春拳の動きかた身体操作や技等は、ほぼ全てが非日常的な動きといえます。
詠春拳を習得するには日常で使う筋力の使い方と同じ使い方をしていたのでは非常に難しくなります。よって稽古時に力の使い方を指導されるという事は、日常生活での力の使い方と武術の稽古での力の使い方は違いますよと言うことになります。では、その筋力の使い方を習得するにはどうすればいいのかと言いますとそれはやはり稽古するしかないのですね。同じ事を根気よく繰り返すしかないのです。
師走になりました。
皆さんお風邪を召しませぬようご自愛ください。
詠春拳ニュース
【エブマス名古屋7周年】
令和元年11月でエブマス名古屋も7年目にはいりました。
これまで沢山の方に詠春拳を体験していただきました。
ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。