ブログ/トピックス
【伝統と進化】
伝統(classic)と進化(progressive)の共存が新たな時代を拓く。
みなさんの普段の生活を思い起こしてみてください。
各家庭にテレビと電話が一台で不便だった時代、調べたいことがあったら図書館に行ったこと、ドライブに行って道に迷い地図で道を調べたいこと、まだまだありますが、これらの事は色々なものが進化して解消されました。
20年前と現代では、回りのものが大きく変わりました。
武術は、どうでしょう?
よく広告で「伝統〇〇を学ぼう!」「伝統〇〇であなたも〇〇になれる!」というのを見かけます。
古式ゆかしい道衣や着物、甲冑を見に纏い現代日常生活では手に取ることのない刀や槍の演武などを見ると感動をおぼえ歴史や先人達に思いを馳せることはできます。
刀と槍を倒すには、ピストルが必要。
ピストルに対してはマシンガンでしょうか。
YouTubeに伝統武術 対 現代格闘技の動画がありますが伝統的練習しかしていないと現代格闘技には、まず勝てません。
クルマや携帯電話は、日々進化しているのに武術は進化していないのです。
秘伝2017年6月号 進め!プログレッシブ武術では、伝統と進化の共存が新たなる武術の時代を拓く!未来武術進化論と題して3団体を紹介しています。
·ケイシ バイ フスト ディエゲス
·クラヴ マガ グローバル
·エブマス 詠春拳
今という時代に適応進化した、最先端の武とは?
エブマスの創始者エミン·ボツテペ氏が旧来の詠春拳からEBMASを立ち上げたのは、やはり伝統の技術«そのまま»では、現代における路上の実戦での対応に足りない部分が多かったからだという。だがそれは同時に、伝統詠春拳を基盤に適切なカスタマイズを施せば、現代でも充分に通用するということでもある。事実、EBMASでは伝統的な型稽古や基本練習を非常に重視して行っている。
クラヴ マガは創始者イミ·リヒテンフェルド氏没後、高弟達が創始者から学んだ原理をもとに新たなテクニックを生み出し、常に護身の最先端であり続けられるよう、絶え間なくアップデートが施されていると紹介されています。
自分の身を守る武術、格闘技術、護身術は常に進化する必要性があるのです。
と同時に武術を学ぶ以上戦って勝てなくては全く意味がないといえます。
http://webhiden.jp/magazine/2017/05/20176.php
☆【バウンサー師父エミン】
師父エミンの体は、傷痕だらけ!
2005年にエミン氏をオーストラリア支部に招いてセミナーを開催した際、一緒にサウナに入ったロバート氏(現エブマスジャパンチーフ·インストラクター)が見たのは、エミン氏の体のあちこちに残る、ナイフや銃弾による傷痕だった。バウンサー(用心棒)をやっていた時に受けた傷だという。
数々の修羅場に遭遇し、これを切り抜けてきたエミン氏が自身の経験を踏まえて創設したのが、詠春拳という古伝の中国武術を据えたマーシャルアーツ·システム(エブマス)なのである。
(月刊秘伝2017年6月号より引用)
http://webhiden.jp/magazine/2017/05/20176.php
こんな修羅場をくぐり抜けた武術家は、そうは多くないでしょう。だからこそトルコ·ポリス·アカデミーやFBIの人質救助チーム(HRT)、米海兵隊の第4偵察大隊などから依頼があり多くのエリート警察および軍人を訓練し採用されているんだと思います。
師父エミンが、銃やナイフに対するディフェンスをセミナーやインストラクターに指導している映像がYouTubeにあります。その技術は、いたってシンプルです。興味のある方は探してみてください。
【第5回】
エブマスは、単に様々な武術を寄せ集めた総合格闘技ではない、あくまでも詠春拳の拳理(理論)を、他局面(他の対格闘技術や護身術)に応用し、発展させているのがエブマスの特色といえるだろう。
しかしながら、練習形態は伝統的な詠春拳と同じく3つの型を練り、その後に木人樁法に進むという方法を踏襲している。
この辺は、日本の格闘技や武術には見られない、伝統技術への信頼が根本にあるようだ。
以上がBudo-Ra Books達人シリーズ第十巻でエブマスが紹介されたものです。
月刊秘伝2019年3月号
90年代以降、世界的に広まった武道、格闘技の総合化の波。
その時の対応は、各流、各派で様々であったが、伝統武術のコンセプトはそのままに、 現代格闘技のムーブに対して伝統技法の応用変化によって対応することを選択したのがEBMASであった。
このたび、中国南派拳法・詠春拳の実践用法を追求するEBMASの要訣の一端を、 EBMAS JAPANを主宰するヨーシュ・ロバート師に示してもらった。
【第4回】
相手は、ボクシングのようなパンチを打ってくるか、ムエタイのような蹴りを放ってくるかもしれず、タックルかもしれない。
格闘技にはルールがあるが、実戦を想定した場合、相手の攻撃に制限を加えることはできない。
エブマスでは、伝統的な詠春拳の攻防を学ぶラットサオシリーズにボクシング、ムエタイ、グラップリングなどを想定して練習する。
ただし、グラップリングにおいても詠春拳の理念をベースとした動きと制敵の原則は貫かれている。
つづく
【第3回】
エブマスの特色
エブマスの特色は、詠春拳を基本にしているが、秘伝性の強い学習法ではなく、速習性と合理的に準備された学習体系を持つことである。
また、いわゆる立ち技だけではなく、寝技や、あらゆるシチュエーションに対応できる現実的な実戦武術としての性格が強い。
この辺が、各国の軍や警察などでも採用されている理由だろう。
伝統武術の場合、多くは同門同士の戦いを前提に技術が作られている。
一方、詠春拳は従来から他の武術に対応することが想定されていた。
ただし、現在では想定すべき武術·格闘技が多岐にわたっているため、詠春拳の相手を他の伝統武術とするだけでは不十分となっている。
つづく
【第2回】
エブマスの歴史
葉門(イップマン)から詠春拳の全伝を受けた弟子は四人いるといわれるが、そのうちの一人Leung ting氏がヨーロッパで積極的に詠春拳を広めた。
Leung ting氏がドイツで指導した時の高弟がドイツ在住のトルコ人エミン·ボツテペ氏だ。
エミン氏は、テコンドー、ムエタイ、空手、ボクシング、レスリング、エスクリマ等多様な武術を学んでいた。
1992年に米国に渡り、FBIなどへの指導も行いA·W·T·O(American Wing Tsun Organization)を創立し、その後、詠春拳をベースとしてこれらの技術を融合させ2001年にエブマ(EBMAS)を創立した。
EBMASとは、Emin Boztepe Martial Art
Systemの頭文字をとったものである。
トルコでは、ポリスアカデミーで指導し、フランス、ドイツ、イタリアなどでも多くの修行人口を抱え、世界40ヶ国で指導を行なっている。
つづく
日本で初紹介
エブマスが日本の誌面で初めて紹介されたのがBudo-RABooks達人シリーズ第十巻です。
2011年8月22日発行 編集責任者 山田英司氏
山田英司氏は自らも中国武術を実践指導する元格闘技通信の編集長で格闘技や武術に対する見方は鋭いものがありますが、エブマスに対して少々誤った解釈と誤解を招く記事も幾つかあります。
そこの所は、最後に解説するとしまして、
皆さんにエブマス詠春拳を理解して頂くためにこの紙面からこのブログを通して数回に分けて書いていきます。
【第一回】
エブマス
詠春拳の発展形
詠春拳の拳理を多局面に応用·発展させる
エブマスは、詠春拳の伝統的な拳理を現代格闘技や護身の場に対応させた実戦拳法である。
ブルース・リーが学んだ詠春拳は、アジアよりも欧米で広まり、独自の発展を遂げていた。
欧米人達は、伝統的な時間のかかる修得法を否定し、様々な格闘技の長所を取り入れ、伝統の詠春拳を現代格闘技にも対応出来る実戦拳法に変化させた。
それが世界40ヶ国に拡がりを見せるエブマスである。
つづく
武術における身体操作
武術の修行をしている方は「力んではいけません」或いは「力に頼るのでなく…」「力を抜きましょう」などと言われた事があると思います。詠春拳の動きかた身体操作や技等は、ほぼ全てが非日常的な動きといえます。
詠春拳を習得するには日常で使う筋力の使い方と同じ使い方をしていたのでは非常に難しくなります。よって稽古時に力の使い方を指導されるという事は、日常生活での力の使い方と武術の稽古での力の使い方は違いますよと言うことになります。では、その筋力の使い方を習得するにはどうすればいいのかと言いますとそれはやはり稽古するしかないのですね。同じ事を根気よく繰り返すしかないのです。
師走になりました。
皆さんお風邪を召しませぬようご自愛ください。
詠春拳ニュース
【エブマス名古屋7周年】
令和元年11月でエブマス名古屋も7年目にはいりました。
これまで沢山の方に詠春拳を体験していただきました。
ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
